Namecard #2

Art Direction, Design : Makiko SHIMIZU(TREE)
Print : HAGURUMA Co., Ltd.

Client : Tetsuya HIRONAI
2018

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「シンプルながら味のある名刺を」というオーダーをいただき、
名刺をつくらせていただきました。

今回のお題をいただき、
すぐに「アナログ感」という言葉と、
活版印刷が思い浮かびました。

活版印刷とは、「活字」と呼ばれる鉛でできた文字を一つずつ
組み合わせ、ハンコの原理で凸面にインキをのせて刷る
昔ながらの印刷方法です。

活版といえば「ハグルマ封筒」さんに
一度オーダーしてみたいと思っていたので
改めてサイトを拝見してみると、
なんと、小口(こぐち:名刺のフチの細い部分)にも
色を乗せられるとのこと。

さりげなくキラキラと光るフチのゴールドが、
この名刺のキーポイントとなりました。

「パッと分かる派手さはないけど、
良さがわかるのに時間がかかる分、
流行に左右されない強さがある」

ご自分のお住いの地域のことをそう表現されていた
クライアントのヒロナイさん。

まさに、そんな雰囲気を持つ世界でひとつだけの
名刺に仕上がったと思います。

使うごとにじわじわと良さを味わえる名刺。

デザインして、入稿して納品して終わり、
ではなく、それぞれの使い手の方や商品のその後のストーリーに
寄り添えるものづくりをしていきたいと
改めて思いました。

文字の部分の凹凸が、とても愛らしいです。